【書評】雑談が上手くなるには? 『雑談の一流、二流、三流』桐生稔

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皆さんこんにちは!

日々色々な悩みを聴かせて頂く中で、
コミュニケーションに関する悩みは圧倒的に多いです!
そして、その中でもかなり多い悩みが、
「雑談が上手くできない!」という悩み。

頭脳明晰で知識が豊富な人でさえ、
「雑談が出来ずに悩んでいる」という人がたくさんいます!

雑談は「これを話せば良い」と言った正解が無いので、
「じゃぁ、何を話せば良いんだっけ?」
と、戸惑う人も多いようです。

そこで、今日紹介する1冊がこちら!
『雑談の一流、二流、三流』 桐生稔
です。

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本書はコミュニケーションセミナーや研修事業を行う、
株式会社モチベーション&コミュニケーションの
代表取締役を務める、桐生稔さんの著書で、
「雑談」の極意・大切な考え方を、
一流、二流、三流毎に公開しています。!

では、さっそく書評していきます。

 

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1 雑談の始め方にもコツがある!

先ず、本書では「雑談」という言葉について触れられていますが、
「会話」「対話」「話題」「通話」…と、
コミュニケーションに関する言葉に「話」という字が使われる中、
「雑談」は「談」という字を使います‼
これはなぜか?

その答えは、「談」という漢字に隠されています。
「談」という漢字は、「言う」に、「炎」と書きます!
つまり、
『関係性に火を灯していくこと』を意味しているのだそうです‼

という事は、
「相手とする事で、関係性を深めていくのが雑談」なのです!

それを踏まえて、雑談を始める上で一流が意識しているのは、
「相手にスポットを当てること」だと本書では語られています!

その為の極意も沢山書かれていますが、その中でも、
「一流は、質問をする」という極意があり、
下記のように紹介されています。

私の前職の上司は、全国ナンバーワンのトップセールスマンでした。
その上司と営業で同行したとき、
「社長、こんにちは!社長ソファー変えられたんですか?」
「所長、ご無沙汰しております!しかし焼けてますね~?ゴルフですか?」
と必ず先手を取って質問するのです。

この様に、雑談の一流は、相手との関係性を深める為、
相手に興味を持ち、相手が会話に入りやすい
雑談の始め方をしているのです!

相手が答えやすい事、話を続けやすい事、話をしやすい環境を作る事は、
雑談が盛り上がるのにとっても大切な要素!

「今日はいい天気ですね!」
「そうですね」

だけでは、相手に取っ掛かりがなく、
これでは相手は話すキッカケを失ってしまいます。

反対に、自分に焦点が当たれば、相手は話しやすくなるのです。
知らない事について話すのは大変ですが、
知っている事なら話しやすい。
自分の事は自分が良く知っているので話しやすいですよね。

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2 雑談を広げるには相手に話させる!

相手との関係を深めるには、「話を広げる」ことが大切です!

「何処出身ですか?」
「東京です」
「年齢はいくつですか?」
「30歳です」
「趣味は?」

と、一問一答の様な会話を続けていても、
相手との距離は縮まりません!
一門一等で得られるのは、唯のデータに過ぎないからです。

そこで、相手をより深く理解していくには、
雑談を広げて、「相手に自分の事を話してもらう事」
が重要なんです!

相手に自分の事を話してもらうには、やはり
「相手に興味を持っている」という事が伝わることが大切なののですが、
その中でも本書で印象的だったのが、
『一流はほめポイント+ワンポイントで話をふくらませる』
という技法。

最近短髪にされた人に対して、
「○○さん髪切られたんですね。短髪似合いますね」
では普通です。

ほめポイント+ワンポイントを使って、もう一つ要素を加えます。
「○○さん髪切られたんですね。短髪似合いますね
○○さん細身だからメチャクチャ爽やかに見えますね」

すると、「そう?爽やかに見えるかな~?」とか、
「いや~、実は細身に見えてお腹は出てきてるんだよね~」
と、話が展開していく流れが生まれます。

人間褒められると嬉しくなるものです。
そして、相手が興味を持ってくれていると思うと、
こちらも話しやすくなりますよね!

質問の仕方や、褒め方ひとつで
相手に良い印象を与え、相手が話しやすくなる空気を
作り出す事が出来るので、
「たかが質問」、「たかが誉め言葉」ではなく、
馬鹿にすることはできない、「雑談の重要な鍵」なのです!

 

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3 相手を承認する聞き方とリアクションが大切

自分の事を認めてくれる相手には心を開きやすいですよね!

話を聞く上で、「頷き」や、「リアクション」は大切!という事は
色々な本や番組等でも言われます!

では、その「認められている感」を上手く相手に伝わる様にするには
何が必要か⁉

その答えは、相手の「認められたい」「ほめられたい」「励まされたい」
という欲求を満たす言葉をかけてあげる事です!

私が整体で施術を受けていたとき、いつも予約が取れない
人気の施術師がいました。その方は、
「お客さん、何かスポーツやっていましたか?
これは相当使い込んでますね。これだけ使い込んでいたら、
凝って当然ですよ~ すごいな~。よくこれだけがんばってますね。」
と、メチャクチャ承認していました。

大人になると中々褒められる機会も減ってしまいます!
会社に行けば頑張るのが当たり前だし、
頑張っても褒めてもらえない場合だって多い。

そんな中、「いつも頑張ってますね~」と
改めて褒められると、
「あぁ、認めて貰えてるなぁ~」と実感する事が出来、
心が満たされる瞬間です。

 

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4 大切なのは伝わりやすさとテンポ

学校の授業や演説等でも、聞いているうちに飽きてきたり
何が言いたいのかが分かりづらい話し方をする人もいますよね!
気付けば眠気に襲われコックリしてしまった💦なんて経験
皆さんにもあるのではないでしょうか。

人間が人の話を集中して聴ける時間は2分半が限界と言われています!
なので、何を言っているのか分からない話を長々とされても、
相手は集中力が切れてしまい、雑談を楽しむ事はできません。

そこで、話を伝わりやすくする極意として
本書で紹介されているのが、

「一流はたとえ話にして一発で伝える」
という極意です。

「うちの上司はいつも威張っていて、わがままで、人の話を聞かないんです」
   ↓
「うちの上司はまるでジャイアンです」

「会社の近くに、煮物とみそ汁が美味しくて、素朴な感じなんだけど
健康でいい感じの定食屋さんがあるから今度行ってみない?」

「ザ・おふくろの味みたいな定食屋さんがあるんだけど、今度行ってみない?」

この様に想像しやすい例えで言われた方が
ピンと来るし、分かりやすいですよね!

さらにもう一つ、いくら伝わりやすい話だったとしても
長々と話されては相手は飽きてしまいます。
そこでもう一つ大切な極意として紹介されているのが、
「1流は15秒~30秒で渡す」
という極意!

先ほど人が集中して話を聞いていられる時間は2分半が限界と
お伝えしました。

そこで大切なのが、「相手に話を振ること」なんです!
一方的に話し続けるのではなく、適度に質問を入れつつ、
相手が話す時間を作る事で、会話にテンポが生まれ、
盛り上がる雑談となるのです。

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5 相手の懐に入る雑談力

いくら話が上手でも、「何だか信用できないなぁ」
と感じる人っていますよね!
何だか機械的だったり、「どこかで覚えて来た会話かな」
なんて印象をもたれてしまっては、
中々その人に心を開いてもらう事はできません。

そこで、相手の懐に入る雑談の極意として紹介されているのが、
「一流はあえて隙を見せる」というもの。

普段完璧に見える人が、うっかりミスをしている所を見ると、
「こんな人間らしい一面もあるんだなぁ」と安心する事はありませんか?
何なら「何だか可愛いらしい」とまで思う事もあります。

普段バリバリ仕事をしている若手経営者が、突然年配の経営者に、
「〇〇さん、相談なんですが、僕、めちゃくちゃ友達少ないんです」
みたいな、マイナス面をカミングアウトする。
すると年配の方は、
「そうか~。じゃあ、〇まるさん紹介してやろうか」みたいな話になってきます。

逆に、「私は顔が広いです」みたいな虚勢を張っていると、
絶対に紹介はいただけません。

弱いところ、マイナスな一面を見ると、
「助けてあげたい」という心理になり、味方が増えるんです!
プライドが高すぎていじられるとムッとする芸人よりも、
いじられて面白く返せる芸人さんの方が圧倒的に世間から愛され、
長く活躍されていますよね。

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以上、「雑談の一流、二流、三流」
いかがでしたでしょうか。

大切なのは、「相手にスポットを当てる事」
「相手について知ろうとするこ事」です!

その為の具体的な方法が、分かりやすい例と共に
沢山紹介されているので、
大変勉強になる一冊です。

人との仲を深めていくのに、「雑談」は欠かせない
コミュニケーションです!

今まで意識できていなかった極意も沢山あったので、
何度も読み返したいと思います。

「雑談」については勿論のこと、人との関わり方についても
大変勉強になる一冊なので、気になった方は
是非本書を読んで「雑談の一流」を目指してみてください♪

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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